判決に従わない飲食店の商品やカード代金を差押えて200万円を回収した事例

依頼者は、飲食店の従業員として休日もままに取れずに毎日深夜まで残業していましたので,退職してからテオリアに相談して残業代を請求しました。
弁護士による交渉から労働審判,訴訟を行い依頼者の主張はほぼ全面的に認められました。

しかし、会社は判決が出たにもかかわらず任意に支払おうとせず,まるで何事もなかったかのように店の営業を続けていました。

そのため、やむを得ず判決に従い会社の財産を差押えることになりましたが,会社がどこの銀行口座を使用しているかの情報は外部からはわかりませんでした。

そこで,残業代を回収するための強行手段として,裁判官と一緒に店舗に出向き,商品として陳列していた高級ワインやシャンパンを差押えして,100万円ほどを回収しました。

さらに,顧客がカードを使用して支払った飲食代金を,カード会社から会社に支払う前に差し押さえることにも成功し,100万円ほどを回収しました。

裁判での判決が出ても素直に従わない会社も多く,このような場合には強硬手段を用いてでも回収することが大事です。